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院長のごあいさつ

理念

住民に信頼される安心と思いやりのある病院を目指し、地域医療の中核を担う責任を果たします。

基本方針

1.患者さま中心の医療の実践

患者さまを第一に考え、誰でも、いつでも、安心して利用できる病院づくりを目指します。
患者さまのプライバシーに配慮し、患者さまが人間らしく生きるための手助けを行います。

2.地域に根ざした医療の実践

保健・福祉活動と連携し、地域包括医療を目指します。
地域唯一の病院として救急体制の環境整備に努めます。

3.良質で安全な医療の提供

医療機器の整備を行い、質の高い医療を目指します。
看護・介護を初め医療技術の研さんに励みます。

4.病院情報の提供

住民に対する病院情報を積極的提供に努めます。
医療連携や医師招聘のための情報発信に努めます。

5.公立病院としての健全経営の確保

公共性と経済性を考慮し、健全な病院経営に努めます。

院長のごあいさつ

院長のごあいさつ

このたび合地前院長より病院長承継の命を賜りました菊一雅弘でございます。
大好きな「北の大地」しかも世界自然遺産「知床」を抱える斜里町で唯一の病院の病院長を拝命するのは、この上なく光栄に存じます。同時に、地域と共にあり続けられる“なくてはならない病院”としていかなる要件を満たすべきか、現在ほど問われる状況に当職の重責を感ぜずにはいられません。

合地先生は地域医療の主役は斜里町民であるということを常に念頭に置き、町民の方々が喜んでいただける医療を提供することを責務としてまいりました。訪問診療の開始や健康講座の開催など、病院で待つだけではなく出かけていく医療を、医者だけではなく多職種で支えていく医療を実践してきました。この地域医療の基本方針を堅持することは、私に求められる最小限の使命であります。

一方、この15年間で斜里町の人口は約1400人減少し1万2千人を切りました。高齢化率は34%を超えています。斜里町国民健康保険病院で出産分娩が出来なくなって19年、外科手術が途絶え5年が経過しています。さらに団塊の世代が75才になり医療・介護需要が最大化するとされる医療における2025年問題が間近に迫ってまいりました。このような状況の中、地域医療構想に沿い急性期から回復期、慢性期まで患者さんが状態に見合った病床で、状態にふさわしい、より良質な医療サービスを受けられる効果的な体制をつくる必要があります。さらに町財政は逼迫し、医療の機能に見合った資源の効率的な配置が従来にも増して求められています。最後まで安心して斜里町で暮らせるように、地域包括ケアシステムの中で求められる医療機能に限られた医療資源を活用しなければなりません。

私たちが「ふるさと」のかけがえのなさを痛感した東日本大震災から十年が経過しました。日頃から地域の皆様の健康を守り、災害時には生命を守れるよう備えます。地域と共にある病院であること。医師をはじめ、全スタッフが一丸となり皆様の健康と生命を守ること。地域特性に沿った医療、介護、福祉の連携を図り、斜里町独自の実践を深めていきたいと思いますので、今後ともこれまでと変わらぬ皆様方の温かいご支援を賜りますようお願いしてご挨拶とさせていただきます。