当院の透析室が北海道透析療法学会で表彰されました
2019年11月24日に「第96回北海道透析療法学会」で発表しました。
「斜里町での新規透析室開設における現状」
<はじめに>斜里町には半径20km以内に透析施設がなく、患者や家族が町内での透析を切望するなか斜里町国民健康保険病院に平成31月4月1日、透析室の新規開設を行った。開設から半年を向かえ、開設当時の患者より評価を得た結果と穿刺困難例にあたり人材的、施設的資源の限界から近隣施設との連携を必要とした事例を元に新規透析室開設における現状と今後の課題を報告する。
<結果>斜里町内での透析が可能となり物理的な要素に加え接遇を意識した対応により患者、家族の満足度を高めQOLの向上にも繋げた。また穿刺困難例にあたりさらなる穿刺技術向上の必要性と、シャント造影やPTAを行えない施設な限界を体験し近隣施設との連携の必要性が明確となった。
<考察>小さな町の透析室という利点を活かし患者の情報を綿密に捉えた上でコミュニケーションを展開する事で患者の満足度はより向上するものと考える。さらに斜里町で新規透析室を開設する事で患者や家族の通院時間や労力を大きく軽減しQOLをも向上させることが出来たと考え、地域での新規透析室の開設の意義を感じた。また自施設の限界を意識し適切に近隣施設との連携をとる事でより安全な医療を提供できるものと考える。